近年、日本でも耳にすることが増えた「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」という生き方。
ただ一口にFIREといっても、実は5つの種類に分かれます。
ここでは、それぞれの特徴とメリット・デメリットを整理しつつ、最後に私がFIREを実現したきっかけについてお話しします。
第1章|FIREとは?
FIREは「Financial Independence, Retire Early」の略で、直訳すると「経済的自立と早期退職」です。
ただし、日本で誤解されやすいのが、「一切働かず一生遊んで暮らす」という意味ではないという点です。
本来のFIREは、
- 生活費を資産運用や不労所得でまかなえる状態にする
- お金のために嫌な仕事を続けなくてもいい状態を作る
という目的があります。
つまり、FIREの本質は「働く・働かないを自分で選べる自由」を手に入れること。
実際にFIREした人の中には、起業やボランティア、趣味の延長で収入を得る人も多くいます。
私、どらやきはFIREして、今は起業(株式会社輝)・ボランティア(一般社団法人親子Mirai Canvas)にチャレンジしています。
FIREが注目される背景には、
- 終身雇用や年金制度への不安
- 価値観の多様化(仕事中心よりも人生の充実を優先する傾向)
- 投資・副業へのアクセスのしやすさ(ネット証券・SNS情報)
があります。

私はFIREという言葉を知った当初、「遊び人の贅沢な夢」くらいに思っていました。
でも実際は、人生の選択肢を広げるための“戦略”だったんです。
第2章|FIREの5種類
1. Fat FIRE(ファットFIRE)
- 特徴:現在の生活水準以上を保ちながらFIRE
- 資産目安:年間生活費 × 25倍以上(例:年間500万円生活なら1億2500万円以上)
- メリット:贅沢も含め、生活の質を維持できる
- デメリット:資産形成に時間がかかる
2. Lean FIRE(リーンFIRE)
- 特徴:生活費を極限まで抑えてFIRE
- 資産目安:年間生活費 × 25倍(例:年間200万円なら5000万円)
- メリット:必要資産が少なく、早期達成しやすい
- デメリット:生活の自由度が低く、物価上昇の影響を受けやすい
3. Barista FIRE(バリスタFIRE)
- 特徴:資産運用収入+パート・アルバイトで生活
- 資産目安:生活費の半分程度を資産収入でまかなえる資産額
- メリット:完全無収入の不安がなく、社会参加もできる
- デメリット:働く前提のため、完全な自由ではない
4. Coast FIRE(コーストFIRE)
- 特徴:若いうちに老後必要資産を確保し、運用で増やしながら軽く働く
- 資産目安:老後資金の将来価値を割り戻した金額
- メリット:早く精神的な安心を得られる
- デメリット:若いうちに集中して資産形成が必要
5. Side FIRE(サイドFIRE)
- 特徴:資産運用で生活費の大半をまかない、残りを好きな仕事で稼ぐ
- 資産目安:生活費の6~8割をまかなえる資産額
- メリット:心理的安心とやりがいの両立が可能
- デメリット:副収入の確保が必須

私はLeanFIRE型に近い形で達成しました。
会社勤めがとにかく嫌だったので、「好きなことをしながら生活の安心もある」形を狙ったんです。
第3章|FIREを選ぶときの注意点
FIREを目指す上で失敗しないためには、「資産計画」と「生活設計」の両輪が欠かせません。
特に以下のポイントは外せません。
- 生活費を正確に試算する
- 家計簿アプリやエクセルで1年分の支出を記録する
- 「固定費(家賃・光熱費・通信費など)」と「変動費(食費・娯楽費など)」に分けて分析する - 理想の生活水準を明確にする
- 毎年海外旅行に行きたいのか
- 都会暮らしか地方移住か
- 趣味・交際費はどこまで許容するか - 資産運用のリスクを理解しておく
- 株式・投資信託・不動産・債券のリスクとリターンの違いを把握
- 長期的な運用前提でも、暴落時の精神的耐性を確認 - お金以外の側面も計画に入れる
- 健康:医療費や予防のための運動習慣
- 人間関係:孤立防止のためのコミュニティ活動
- 自己成長:学び直しや新しい挑戦の時間

私はFIRE前に1年間すべての支出を洗い出しました。その結果、「本当に必要な生活費」が見えてきて、資産目標が明確になりました。
第4章|私がFIREを決意したきっかけ
私はかつて県庁の財政課職員、そのあとに大学職員として、どちらも安定した収入と身分を持っていました。
しかし、ある日突然、無知なばかりに「投資詐欺被害」に遭い、大切なお金だけでなく時間と心の余裕、そして最悪なことに、私を信頼してくれた友人まで巻き込んでしまい、信頼まで失いました。
逆にそれのおかげで火がついて、V字回復をした経緯があります。
この経験が教えてくれたのは、
- お金は失っても取り戻せる
- でも「時間」は二度と戻らない
という現実でした。
そこから私は「守るために働き続ける」より、「やりたいことに全力を注ぐ」人生へと舵を切りました。
副業をスタートし、ブログを書いたり、占い師をやってみたり、民泊事業をやってみたり、アパート1棟買ってみたり、生活費を投資収益と事業収入でまかなえる状態になりました。
結果、LeanFIREに近い形で経済的自立を実現しました。

あの時の詐欺は、金額以上に「自分の人生の時間を奪われる怖さ」を教えてくれました。それが、FIREを前倒しで目指す最大の原動力になりました。
第5章|FIRE後に感じたこと
FIREを達成すると、確かに時間の自由は手に入ります。
しかし、何もしなければその自由はただの空白になり、虚無感が押し寄せます。
実際、FIRE後の半年間で虚無感に襲われ、やる気もなくなり、昼夜逆転、引きこもり生活が始まりました(笑)
マジでヤバい生活で、毎日Uber、しかも目の前のコンビニからUberを頼む奇行をしていました。。。
「自分はFIREしたのに全然幸せじゃないな」と感じだしました。
そこで私は新しい軸を決めました。
- 経験や知識を人に還元する
- 社会的に価値のある活動に関わる
- 新しい事業に挑戦する
現在はメディア運営、顧問、補助金コンサル、スイーツ事業、清掃業、2025年12月には保険代理店も予定しています。
そして2025年7月には社会貢献活動として、一般社団法人親子Mirai Canvasを設立し、自分の生い立ちをベースに、こどもたちに体験・学び・遊びを無償プレゼントする団体を立ち上げました。
これらを掛け合わせ、収入と生きがいを両立しています。

FIREはゴールではなく、次のスタートライン。自由時間を何に使うかで、人生の質は大きく変わります。私の場合、「人と社会に還元する」ことがその答えでした。
もっと話したいところですが、今日はこの辺で。
個別相談でFIRE相談も乗りますので、気軽に公式ラインからメッセージくださいね!
それでは最後まで読んでいただきましてありがとうございました!!