初盆(新盆)とは?意味と時期をおさらい
「初盆(はつぼん・にいぼん)」とは、亡くなった方が四十九日を過ぎて初めて迎えるお盆のこと。
2025年の場合、四十九日が2024年6月25日以前であれば、今年が初盆に該当します。
地域によっては「新盆(にいぼん)」「しょぼん」「ういぼん」と呼ばれますが、意味は同じ。
通常のお盆よりも丁寧な供養やおもてなしを行うため、費用面でも負担が大きくなりやすいのが特徴です。
特に関東では白提灯(しろちょうちん)を玄関に飾ったり、親戚やご近所を招いて法要を行うケースもあり、準備も多岐にわたります。

お盆って、“帰省してお墓参りするだけ”だと思ってたけど、初盆は別格。主催する側になると、やることが一気に増えてビックリしますよね。
初盆にかかる費用の相場はどれくらい?
気になるのはやっぱり「いくらかかるのか?」というところ。
一般的には、全国平均で5万円〜20万円前後がひとつの目安とされています。
ただし、これはあくまで「中規模で、手作りも交えた場合」。
以下のような要因で金額は変動します
- 地域の風習(例:九州はもてなしが豪華な傾向)
- 僧侶の呼び方(檀家 vs 紹介サービス)
- 親戚の人数・来客数
- 食事を会食にするか、お弁当にするか

うちは親戚が少ないから安く済むと思ってたけど、提灯やお布施だけで10万近くかかりました…。正直、なめてました。
費用の内訳と相場(項目別)
初盆にかかる費用の中身を具体的に見ていきましょう。以下は一般的な目安です。
項目 | 内容 | 相場の目安 |
---|---|---|
僧侶へのお布施 | 読経・法要・お車代など | 2万〜5万円 |
仏具・提灯・飾り | 白紋天(しろもんてん)・精霊棚など | 5千〜2万円 |
お供え物 | 果物・お菓子・線香・花など | 3千〜1万円 |
返礼品 | タオル・お茶・お菓子などのお礼ギフト | 1人500〜1,500円 ×人数 |
会食・おもてなし | 親族への食事代(外食・仕出し) | 1万〜5万円 |
その他 | 交通費・清掃費・香典返しなど | 人数や状況により変動 |
特に見落とされがちなのが返礼品と食事代。
これらは「人数×単価」でかさみやすく、総額で半分以上を占めるケースも。
節約できるポイントと注意点
初盆の出費を少しでも抑えるためのポイントは以下の通りです:
✅ 提灯・飾り物は「買う」より「借りる・譲る」
- 知人や親戚に譲ってもらう
- ネットで提灯レンタル(3,000円台〜)
✅ 返礼品はネットで「まとめてお得」
- 法要向けギフトは楽天やイオンで割引パッケージあり
- 熨斗(のし)対応もネットなら簡単
✅ 僧侶は“紹介サービス”も選択肢
- 「お坊さん便」などは明朗会計(全国平均:35,000円〜)
- 檀家でなければこちらの方が気楽なことも
✅ おもてなしの“見栄”に注意
- 会食はお弁当にするなど、無理のないスタイルでOK
- 「亡くなった方がどう感じるか?」という軸で選ぶ

“せっかくだから盛大に…”って気持ちも分かる。でも、それで翌月の生活が苦しくなったら本末転倒。僕は“心を込めて、背伸びしすぎない”って考えるようにしています。
トラブル防止のマネーシールド的アドバイス
初盆は家族・親戚が集まりやすいため、お金をめぐる摩擦も起こりやすい時期。
以下のような「守り」を意識することが大切です。
やっておきたい“守り”アクション
- 予算と分担を最初に共有
- 家族LINEで「見積もり」と「役割」をシェア
- 契約・寄付の話は即決しない
- 地域のお寺や業者から突然の勧誘もある
- 記録を残す(写真・メモ)
- 次回の備えにもなり、トラブル時に証拠にも

勧められるがままに仏具を買わされて出費がかさむ方もいるようです。あのとき、ちゃんと一緒に見ておけばよかったって後悔しました。
まとめ:初盆は「心を込めた節度ある供養」が最も美しい
形~形式より“想い”、豪華さより“つながり”を大切に~
初盆を迎えるということは、故人との最後の時間から1年が経ったということ。
日常が戻りつつある中で、もう一度「ありがとう」「見守っててね」と心を届ける機会でもあります。
けれど、いざ準備を始めると、提灯の種類、返礼品の手配、お布施の相場…気づけば“儀式”や“見栄”が中心になってしまうことも。
費用がかさみ、親戚との温度差に疲れ、「何のためにやってるんだろう」と悩む人も少なくありません。
だからこそ、あらためて大切にしたいのは
“豪華さ”でも“完璧さ”でもなく、「心を込めること」。
そしてもうひとつ、
“破産するほど頑張らないこと”=節度ある供養もまた、故人を想うカタチのひとつです。
お金をかけることが供養になるわけではありません。
たとえば——
- 小さな提灯でも、家族が一緒に飾るだけであたたかくなる
- 高価な料理でなくても、みんなで手を合わせて食事する時間が供養になる
- よく分からない契約や勧誘に「NO」と言えることも、大切な“守り”です

形式や風習に流されそうになったとき、“これって誰のため?”って一度立ち止まるようにしてます。大切なのは、心を込めて“無理しないこと”なんだって、いまは思えるようになりました。
“心のある供養”ができたとき、初盆は単なる行事じゃなく、「家族の絆を再確認する時間」に変わります。
マネーシールド的視点でいえば——
お金を守ることは、心と人間関係を守ることでもあるのです。
それでは最後まで読んでいただきましてありがとうございました!