お金をかけない=手抜き、じゃない。
「せめて夏くらいは、子どもに楽しい思い出を…」
でも、どこに行くにもお金がかかるし、レジャー施設のチケット代は年々高くなる一方。
親として“思い出”を作ってあげたいけど、「お金がないから無理かも」とため息をついていませんか?
結論から言えば、思い出に必要なのは“金額”ではなく、“誰と、どんな時間を過ごしたか”です。
この記事では、無料または低価格でできる「心に残る夏の思い出づくり」を10個ご紹介します。
節約しながらも、子どもの心にしっかり残る“本物の体験”を届けたい方へ──。

僕はね、幼少期ほんっとうに貧乏で、旅行なんて行けなかった。でも今でも覚えてる夏の思い出って、田んぼの中で虫を追いかけたこととか、そんな“ちっちゃな幸せ”なんです。
“思い出=お金がかかるもの”という呪縛を捨てよう
SNSやテレビで見かける「豪華な思い出写真」は、たしかに魅力的。
でも、それが“正解”だと思い込んでしまうと、知らず知らずのうちに「お金がなければ思い出は作れない」という誤解が生まれてしまう。
本来、思い出は“その場にある幸せ”に気づいた瞬間の積み重ね。
子どもの記憶に残るのは、「高いホテル」でも「有名テーマパーク」でもなく、
「一緒に笑った」「大人がちゃんと向き合ってくれた」という、感情を伴う瞬間です。
無料・低価格でも心が動く!“体験”重視のアイデア10選
ここからは、慎也おすすめの無料〜低コストでできる体験型アイデアを紹介します。
1つでも「これならやってみよう」と思えたら、すぐ行動してみてください!
1. 水鉄砲とバケツで“自宅ウォーターパーク”
100均で揃えた水鉄砲、バケツ、ペットボトル噴水で、
家の前やベランダが一気に“水の遊園地”に早変わり!
着替えさえ用意すれば、準備も片付けも簡単。大人もびしょ濡れになって笑い合おう。

子どもと同じ目線になって遊ぶと、マジで一生の思い出になるよ。全力で濡れて、笑って、それが最高の夏!
2. 家の前で手持ち花火大会
手持ち花火セットは、今やコンビニや100均でも手に入ります。
たった数百円。だけど、子どもにとってはそれが“夏のクライマックス”になる。
夕暮れが少し涼しくなってきた時間、家の前や公園の片隅で手持ち花火に火をつける。
バチバチと光が散る音、煙のにおい、子どもの興奮した声。
ほんの数分だけど、その一瞬が記憶のなかで何倍にも膨らんでいくのが“花火の魔法”です。
火を見つめながら語ったささいな話、
「こっちのが長く持つ!」「これキラキラだ!」と無邪気に盛り上がる会話、
親がスマホで撮った1枚の写真──
どれも全部、数年後に“懐かしさ”として胸に戻ってくる宝物になる。
「火って熱いね」なんて会話さえ、子どもには記憶の宝物。
3. 近所の公園で“ピクニックごっこ”──たった500円でも“非日常”は作れる
「どこにも行けないから、仕方なく近所の公園」──そう思ってませんか?
でも実は、近所の公園こそ“非日常”を作るための最強スポットなんです。
用意するのは、
・家にあるレジャーシート
・前日の残り物で作ったおにぎりや卵焼き
・500mlのお茶やジュース
これだけ。
でも、“外で食べる”というだけで、子どものテンションはぐんと上がる。
空の下、風を感じながら、木陰に広げたシートの上で食べるお弁当。
日常とたった数メートルしか離れていないのに、その空間は子どもにとって“冒険のフィールド”になる。

外で食べるご飯って、なんであんなにおいしいんですかね?僕もたまに一人で公園行って、ピクニックしてます!
なぜ“外で食べる”だけで記憶に残るのか
人の記憶は、視覚・嗅覚・聴覚・触覚など、五感を通して深く刻まれます。
家の中では得られない風の感触、鳥のさえずり、木漏れ日、アリの行列──
そういった“小さな発見”が感情とセットになって、「記憶」に変わるのです。
特に子どもにとっては、「家じゃない場所でお弁当を食べた」こと自体がイベント。
その1回が、将来“楽しい夏の象徴”として蘇ることすらあります。
ピクニックごっこに“演出”を加えてレベルアップ
・紙コップに顔を描いてみる
・自然の中でお絵描きしたり、草笛にチャレンジ
・芝生の上を裸足で歩いてみる
・“食べ終わったあと”の30分を宝探しや虫観察に使う
お金はかからない。でも、手間は少しかかる。
その“ひと手間”が、親の「愛情」として、ちゃんと伝わります。
4. 図書館の夏イベント・読み聞かせを活用
意外と知られてないけど、図書館は“神コスパ”の遊び場。
読み聞かせ、紙芝居、自由研究サポートなど、無料で参加できるプログラムが豊富。
最寄りの図書館のホームページを覗いてみましょう!
5. 自宅で“お祭りごっこ”
かき氷機、輪投げ、スーパーボールすくいを100均で揃えて、
おうち縁日を開催しよう。親が少しテンション高めに演じれば、それだけで盛り上がる!
一緒に準備するところからすでにこどもたちはワクワクしていること間違いなし!
6. 星空を見に行くナイトウォーク
ちょっと遅めの時間に、子どもと手をつないで歩く。
いつもと違う空気、暗闇の中での探検。星が見える場所まで行けたら最高。
夏の大三角やオリオン座など、夏の夜空には魅力的な星がたくさん見られます。
星座観察のアプリを活用すると、簡単に星座の名前や神話が学べ、お子さまが新しいことに興味を持つ、よいきっかけになるかもしれません。
星空がよく見える地域ならラッキー。
夜なら気温も下がるため、活動しやすくなります。
7. “思い出の味”を一緒に作る料理体験
一緒にカレー、そうめんなどを作る。
大事なのは「一緒にやる」こと。それが“食の思い出”として残る。
こどもたちが作ったご飯を親が「おいしい!」と言った一言で、料理人を目指しだす、ということは実際に聞いたことがあります。
どこに人生のきっかけとなることがあるかわかりませんので、こどもたちの可能性を最大限広げることを意識して過ごしましょう!
8. 地域の夏祭り・盆踊りに参加 “無料の思い出テーマパーク”がすぐそこにある
夏の風物詩といえば、やっぱり「地域の夏祭り」。
提灯の灯り、屋台のにおい、太鼓のリズム、盆踊りの輪。
あの空気感そのものが、子どもにとって“非日常”であり、五感で感じる最高の記憶装置になります。
しかも地域の祭りの多くは、入場無料・屋台も格安・近所だから交通費ゼロ。
まさに“最強のコスパレジャー”。

子どものころ、お祭りの日だけは“許された感じ”があったんだよね。
普段は小遣い少ないのに、あの日だけはくじとか引かせてもらって。
大人になって、くじ引きには辺りが入っていないっていう闇を知って怒ったけどね(笑)
今こそ地域の力を借りよう。出費は最低限でも、提灯の光、太鼓の音、人の笑顔が“体験の濃さ”を最大化してくれます。
9. 海・山・川で夏にしかできない遊びを
海・山・川で“夏にしかできない遊び”──自然がくれる“特別な記憶”
夏は、自然が一番豊かになる季節。
冷房の効いた室内もいいけど、やっぱり本物の自然体験には“心を揺さぶる力”がある。
海の波、山の匂い、川の冷たさ──
こうした自然とのふれあいは、子どもの五感と心を一気に刺激してくれる。
全部が高額なキャンプやリゾートじゃなくていいんです。
無料 or 低価格でできる“自然遊び”こそ、記憶に深く刻まれるんです。
1. 海でできる“お金のかからない”体験
・波打ち際で貝拾い
・砂浜でお絵描き、砂山づくり
・海辺でピクニック+夕暮れの夕日観察
子どもにとっては、泳ぐことより“探す・感じる・見つける”がワクワクの源。
無料のビーチなら、交通費以外ほぼゼロ円。
事前に100均グッズ(スコップ・バケツ・虫かご)を揃えれば、立派な冒険に。
2. 川遊びは“探検ごっこ”の宝庫
・浅瀬で石をひっくり返して生き物観察
・流れに乗せた葉っぱレース
・濡れながらの水切りチャレンジ
川の冷たさは、真夏の“最高のごほうび”。
安全な浅瀬さえ選べば、小学生でも十分楽しめる。
3. 山は“発見と達成感”が詰まったステージ
・近所の低山ハイク or 公園の丘を登るだけでもOK
・自然の中でおにぎりを食べるだけでピクニック化
・落ち葉・小枝・どんぐりを集めて“作品づくり”へつなげる
山って言うと本格的な登山を想像しがちだけど、
“少し登って眺めが変わる”だけでも子どもにとっては大冒険。
しかも、登り切ったときの「やったー!」の声は、
親子でしか分かち合えない“誇りの共有”になる。
安全対策と“ちょっとした親のひと工夫”で、感動は倍に
当然のことながら、安全にはしっかりと配慮したうえで遊びましょう。
・海辺では熱中症対策&水分補給の徹底
・虫よけ
・常に目を離さない
そして、“帰ったあとの共有時間”も思い出の一部。
・「どんな生き物がいた?」
・「今日一番すごかったことは?」
・「また行くなら、どこにする?」
こうした会話が、その日の体験を記憶に深く刻むんです。
自然体験は、“無料の贅沢”であり、“教育でもある”
海・山・川での遊びは、
「費用をかけずにできる最大の贅沢」であり、
「本物に触れる最高の学び」でもあります。
・どうやって自然とつき合うか
・多少のけがも一つの経験
・自分の身は自分で守るという感覚
・感動する心を持ち続けること
すべてが、親子の会話と“共体験”を通じて育まれていくもの。
10.無料・格安施設の“夏限定イベント”──“体験の宝庫”
夏休みになると、実は全国の公共施設・博物館・企業系展示施設・商業施設などが一斉に「親子向けイベント」を開催しています。
しかも、多くが「無料」または「ワンコイン以下」の破格料金。
ここを活用しない手はありません。
たとえば、
・市民プールが期間限定で無料開放
・図書館の読書スタンプラリー&読み聞かせ会
・科学館・歴史館の“自由研究お助け講座”
・公民館の親子映画上映会&紙芝居イベント
・防災センターの“体験型防災ゲーム”
・警察署や消防署の見学体験(要事前予約)
どれも、お金をかけずに子どもの“ワクワク”と“学び”を両立できる、いわばコスパ最強の“リアルな学び場”なんです。
行き先に迷ったら「役所のホームページ」を見よ!
子ども向けの夏イベント情報は、意外と「SNSやネット検索」では出てこないことが多い。
でも、市区町村のホームページや広報誌には、地元密着イベントがかなり細かく載ってる。
・○○市「こどもひろば」8月カレンダー
・○○市中央図書館:夏のおはなし会
・○○科学館:手作り風鈴教室
事前予約が必要なものもあるけど、すいてるし、地元の人しか知らないからこそ“穴場”。

「夏、どこ行こう?」って悩むくらいなら、市役所のサイト見るのが一番早いよ。
意外なところが無料で遊べたり、定員少なくて予約すればサクッと参加できたり、ほんと穴場の宝庫。
「無料=しょぼい」は間違い|企業主催イベントも狙い目!
たとえば大手ショッピングモールや電力会社・新聞社・NPOなどが主催する
・「子ども記者体験」「新聞の作り方教室」
・「エネルギーを学ぶ実験ショー」
・「プログラミング体験会」
…などは、企業のPR活動の一環だからこそ“無料なのに内容が本格的”。
保険会社や住宅メーカー主催のワークショップなども、
・“こども店長体験”
・“お金の勉強ゲーム”
など、将来にも役立つ“ソフト金融教育”に繋がる機会だったりします。
こうしたイベントは“体験格差”を埋める社会の努力でもある
・経済的に旅行や習い事が難しい家庭
・ひとり人親家庭や共働きで時間が限られる家庭
・引っ越したばかりで地域の情報に詳しくない家庭
そんな方々でも「知っていれば平等にアクセスできる」
それが、公共イベントの“平等な体験提供”という本質的な価値です。
だからこそ、親がまず情報を取りに行き、「これは行けそう」と思ったら
“即予約&予定に組み込む”ことが、思い出を確実に実現する第一歩。
体験格差をなくすための取り組みをしている団体がありますのでご紹介をします。
一般社団法人親子Mirai Canvas(みらいきゃんばす)という団体で、非営利事業ですので、無料でイベントを提供しているところです。ぜひ覗いてみましょう!
参加費0円、でも“残る価値”はプライスレス
・家から30分以内
・参加費無料
・予約すれば確実に体験できる
・しかも記憶に残る
そんなイベント、夏休みに10個も回れたら──
1回1万円のレジャーより、ずっと濃い思い出が積み上がっていく。
そして子どもが成長したとき、
「あのとき、お父さん(お母さん)と行った○○、めちゃ楽しかった」
って、きっと思い出してくれる。
お金がかからなくても、“親が時間を使った”体験は、子に残る
家計に余裕がなくても、遠出ができなくても、
「このイベント、一緒に行こうか」と言ってくれた親の存在は、
子どもの心にちゃんと“愛された記憶”として刻まれます。
だから今年の夏は、
“有名テーマパーク”じゃなくて、“地元の無料体験イベント”に行ってみてください。
思ってるより、ずっと笑顔になれて、ずっと記憶に残りますから。
レジャー費を抑える“ちょっとしたコツ”
「節約しながらでも、しっかり思い出は作れる」
そう信じていても、やっぱり出費は気になるところ。
ここでは、家族レジャーをもっとお得に楽しむための“ちょっとした工夫”を3つ紹介します。
① 前売り券・割引クーポンは絶対チェック!
レジャー施設やテーマパークの入場料って、当日買うとけっこう高い。
でも、事前にチケットサイトやアプリをチェックすれば、
・前売り限定の割引
・公式LINE登録での特典クーポン
・じゃらん・アソビューなどのポイント還元
など、“知らなかっただけで損してた!”ってことがよくあります。
とくに夏休みは「期間限定キャンペーン」も多いから、
出発前に5分で検索するだけで、千円単位で得できることも。
② 交通手段の“最適解”を選ぶのがカギ!
交通費って、見落としがちなコスト。
「電車のほうがエコだし安いでしょ」と思いきや、
家族4人だと【往復で5,000円以上】かかることもザラ。
一方、車ならガソリン代+駐車場代で済むし、荷物も積めて快適。
逆に、都心部や渋滞エリアなら電車のほうがスムーズな場合も。
目的地・人数・時間帯によって“お得な交通手段”は変わります。
事前にGoogleマップやナビアプリで比較してみましょう。
③ 外食は“1回減らす”だけで激変する
レジャーのついでに外食──それが家計を圧迫する最大ポイント。
ファミレスでも1人1,200円×家族4人で4,800円。
これ、おにぎりと水筒を持っていくだけで、1,000円以下に抑えられる。
もしくは、「昼を食べてから出発する」「夕食前に帰る」といった時間の工夫も有効です。
思い出は“贅沢”じゃない。“優しさ”と“工夫”の掛け算だ。“体験格差”は工夫で乗り越えられる
遊園地や高級リゾートには行けない。
でも、だからこそ、身近な環境に「楽しさの目」を向けられる親の在り方が問われる時代です。
高い体験じゃないと意味がない──そんなことは絶対にありません。
子どもの目線で、一緒に笑って、一緒に虫に驚いて、一緒に水筒を飲む。
それだけで、もう世界に一つの“親子の記憶”になるんです。
お金があるから素敵な思い出ができる──それは半分ホントで、半分ウソ。
本当に子どもが覚えているのは、モノよりも人のぬくもり。
親がちゃんと向き合ってくれた。笑い合った。自分の話を聞いてくれた。
その一つひとつが、将来の“自己肯定感”にも繋がるんです。
おわりに|今日の一歩が、未来の宝物になる
「何もしないまま夏休みが終わっちゃった…」
そんな後悔をしないために、まずは1つでも“できること”からやってみてください。
お金がなくてもできることは、きっとあなたのすぐそばにあります。

僕の原動力は、“何もなかった夏”を知ってるからこそ、「子どもたちには、あったかい記憶を残したい」って気持ち。だからこのブログも、そんなきっかけになれたら嬉しい。
それでは最後まで読んでいただきましてありがとうございました!